LS ELECTRICのご紹介

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R&D 革新

研究開発の現状

LS ELECTRICは、スマート電力およびオートメーションのTotal Solution Providerとして、従来の注力事業の活性化と、次世代成長エンジンの早期確保を推進しています。特に、R&D生産性向上体系構築を通じて、R&D事業成果と効率性を極大化しています。急速に進められているデジタルトランスフォーメーションに先制的に対応するため、smart Energy、Smart Factory事業などを先導するためのR&D力量に集中しています。
韓国では、安養、清州、天安、釜山の4ヶ所の地域に特化した研究所を運営しており、海外では、中国無錫事業場内に研究所を運営し、生産現場の間近でサポートすることで、設計とのシナジーを創出しておます。また、民間業界では初で内部電力試験技術院を運営しており、R&D競争力を高めています。

  • R&Dキャンパス - 安養

    Next Generation Platform 開発による競争優位確保および未来成長動力に求められるNew Business分野の差別化技術を継続的に開発

  • 電力研究所 - 清州

    電力事業部門の技術を先導し、未来成長動力エンジンを持続的に発掘することで会社のBusiness Value創出の主導的な役割を担う

  • 自動化研究所 - 天安

    PLC(Programmable Logic Controller)およびドライブシリーズのプラットフォームおよび機能拡張を通じて自動化機器分野の新製品を開発

  • 電力試験技術院 - 清州

    2,000MVA容量の民間企業初の短絡試験設備と、高電圧試験設備および信頼性試験設備などを備え、製品性能および信頼性向上のための技術開発と、試験評価業務を担当

  • HVDC/超高圧TR研究所 - 釜山

    超高圧直流伝送HVDC(High Voltage Direct Current)および超高圧変圧器分野に対する研究開発

  • 中国研究所 – 無錫

    電力機器と自動化分野に強みがある中国3大研究専門機関の無錫電気科学研究所内に研究所を設立し、現地市場に最適の製品を開発

R&D沿革

  • 1974.07 会社創立
    (ラッキー包装株式会社)
  • 1987.07 中央研究所設立
    (安養LG第1研究団地)
  • 1992.11 電力研究所設立
    (清州)
  • 2005.03 LS Industrial Systemsに社名変更
  • 2008.08 中国研究所設立
  • 2011.04 HVDC釜山事業場
    &研究所設立
  • 2015.03 R&D Campus 竣工
  • 2020.03 LS ELECTRICに社名変更

R&D投資現況

R&Dが企業競争力の核心であることを認識し、持続可能な競争優位を確保し、未来に備えるために、毎年R&D投資を拡大しています。毎年売上げの約6%を研究開発に投資しており、次世代製品開発、新事業のための製品および技術開発、核心基礎技術開発などに集中しています。

区分 2017 2018 2019
研究開発費
(億ウォン)
1,162 1,235 1,266
研究開発費/売上比率(%) 5 5 5.4

R&D力量確保活動

先進開発体系構築

先進開発体系を構築することで、研究開発方法論革新を進めています。製品開発前、先行開発活動を通じて、製品に必要なプラットフォームおよび共通の核心モジュール/部品の確保と共に、関連素材まで含む信頼性基盤の開発体系を構築し、実際の製品開発Lead Timeを画期的に改善してます。これと共に、信頼性を含む核心基盤技術力量強化を通じて、研究開発の効率性引上げおよびSpeed-Upを継続的に進めています。

技術指導による体系的な技術力量引上げ

R&Dの核心は技術と研究人力です。Data Driven R&D Management基調の下で、事業目標達成に必要な技術/人力レベルの点検および育成確保管理のためのToolとして技術指導(Tech. Map)を活用しています。事業戦略とR&D戦略の連携を強化するために全社コミュニケーションチャンネルを目指しており、ビジョン達成の加速化のための根幹を目指します。

Tech. Scouting

中長期的な業績向上のために、R&D戦略と連携した確保すべき技術を把握し、技術発掘のための専門部署を構成して専門性を高める活動を展開しています。韓国電気研究院と共同研究センターを設立し、初期事業化に必要なコア技術の共同研究を行っており、技術パートナー企業や専門家Poolを活用して、さまざまな外部協力を進めています。また、技術協力の成果を一段と高めるために、優秀技術協力パートナー(会社)を発掘し、継続的な技術協力および交流を推進することを目的として、パートナーシップ締結を通じたLS ELECTRIC R&D STAR partners™を運営しています。

研究院補償制度

研究開発へのモチベーションと成果創出型組織文化確立のために補償制度を実施しています。Best R&D賞として毎年優秀なR&D課題を選定して補償しており、最優秀課題はLSグループ社が実施するT-Fair(Tech. Fair)に出展して成果を共有し、その功労を賞賛しています。

2020年R&Dの主な成果

環境配慮型170kV 50kA GISの開発

環境に優しい絶縁ガスg3を適用した170kV GISの開発を完了しました。従来のSF6に比べて温室ガス排出量を98%以上削減できるというのが最大の特長であり、コンパクトなサイズながらも25年間使用できる耐久性を備えていることから、環境配慮型GIS市場をリードできると期待しています。

MMC方式のSTATCOMの開発

新再生発電の普及拡大に伴う電力系統の安定化の問題で補償装置に対する需要が急激に増加している中で、これに対応するために、柔軟な交流送電システム(FACTS、Flexible AC Transmission System)分野における最新技術であるMMC(Modular Multilevel Converter:モジュラーマルチレベル変換器)方式のSTATCOM(Static Synchronous Compensator:自励式無効電力補償装置)の開発を完了しました。今回の開発で国内企業としては初めて、100MVar級以上のSVC(Static Var Compensator:静止型無効電力補償装置)とSTATCOMの実績を保有することとなりました。

APS(Arc Protection System)の開発

受配電盤において生じるアーク爆発を最小限に抑え、電気機器の破損や人命事故、二次被害を防止できるAPS(Arc Protection System:アーク保護システム)を開発しました。国内はもちろんグローバル市場をターゲットに50/60Hz共用製品を開発し、選択遮断、専用光通信、半導体接点などのハイテク機能を備え、グローバル企業と肩と並べて国内外での売上拡大を牽引する見込みです。

オールインワンの産業用Ethernetソリューション「RAPIEnet+」の開発

RAPIEnet+は、リアルタイム性とリング制御の国際標準に基づくLSエレクトリックの産業用EthernetであるRAPIEnet通信と、汎用性が特長のModbus TCP/IP、EtherNet/IP通信技術を一つにまとめたハイブリッドソリューションで、製造現場におけるさまざまな装置を効率的に統合し、自動化産業にに求められるIoT及び未来技術の融合に貢献すると期待しています。

デジタル技術を活用した工程改善

スマートファクトリーの構築における中核技術としてマシンラーニング、エッジコンピューティング、クラウド技術を活用し、MCCBビジョン検査を高度化しました。その結果、不良率がさらに40%減少するなど、生産ラインの重要工程を革新しました。

知的財産戦略

最近のデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation、DT)技術や産業の融合・複合などの事業及び市場環境の急激な変化に対して効率的に対応し、グローバル事業の競争力を高めるために、革新的な知的財産(Intellectual Property、IP)ポートフォリオの構築戦略を策定していきます。特に、第4次産業革命に対応する技術競争力を向上させるため、将来的にIoT、Big DataなどICT分野で活用可能なIPの継続的な確保と活用インフラの構築を通じて、有形・無形の収益創出活動を展開しています。

Clarivate AnalyticsのTop 100 グローバル・イノベーター

LSIS Named World’s TOP 100 Global Innovators For the 8th Consecutive Year

Top 100 グローバル・イノベーターに10年連続選定

当社は、IP能力の向上と企業革新のためのたゆまぬ努力を通じて、世界的な専門情報サービス会社であるクラリベイト・アナリティクス(Clarivate Analytics、旧トムソン・ロイターIP & Science事業部)が発表した Top 100 グローバル・イノベーター 2021に選ばれました。これは、直近5年間の特許出願規模(Volume)、特許承認成功率(Success)、特許グローバル化指数(Globalization)、発明の影響力(Influence)を評価して選定されますが、当社は、2011年以来10年連続で選定されただけでなく、世界で4社のみ選ばれた「Energy and electrical」部門に名を連ね、世界のエネルギー企業全体の中でトップ4レベルのIP競争力を有すると認められました。

これは、主力事業である電力とオートメーション部門のIP ポートフォリオの強化はもちろん、戦略事業であるスマートエネルギー分野で核心IPを確保するための活動を積極的に展開してきた結果です。今後とも、IPを技術競争力と企業革新の指標にし、すべての事業部門にわたってIPポートフォリオを拡大していきます。

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